はなぶさんのめもちょー

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せきゅーん杯 感想など(中編)

こんにちは、はなぶさんです。

ぜんぺんからのつづきです。

 

みなさまこんにちは。

4月に書いたせきゅーん杯の感想の中編です。

当初は後編でしたが思ったより記事が長くなりそうなので3部構成にしました。

中編は決勝トーナメントからのお話になります。

 

前編の記事はこちら

mathingnow.hatenablog.com

 

決勝トーナメント

なんとか予選リーグが終わりいよいよ決勝トーナメントです。

各リーグから上位2名ずつ、8人でのトーナメントになります。

決勝トーナメントの組み合わせはこちら。

 

 

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準々決勝

準々決勝の4試合は各自のテーブルで行い、私のテーブルではAリーグ1位のもりしーMATH POWER杯とDリーグ2位のカステラさんの試合の素数判定員をしていました。

判定員をしていた感想なんですが、予選よりレベルが高くもう異次元の戦いでした。

さきほどとは違い、が5枚出しが出ても全然驚きもしない、もうなんなんだこの人たちは…って感じです。

 

激闘の結果、カステラさんが勝利しました。そのほかのテーブルも予選リーグ2位だった方が全員準決勝に進むという結果になりました。

 

準決勝

準決勝からはテーブルを真ん中に移動させて1試合ごとに試合を行いました。

ベスト4に勝ち上がったのはカステラさん、鰺坂もっちょさん、キグロさん、マモさんの4名です。

鰺坂もっちょさんやキグロさんはMATH POWER杯で上位入賞していますし、カステラさんやマモさんは定期的に素数大富豪のイベントが行われている北海道出身ということでとてもレベルの高い試合が見れそうです!

 

ちなみに真ん中のテーブルの外側にはトランプを並べて試合の状況を見ながら研究されてる方もいらっしゃいました。

 

準決勝第1試合 鰺坂もっちょ vs カステラ

準決勝第1試合は鰺坂もっちょさんろカステラさんの試合です。

1ゲーム目は着実に枚数を減らした鰺坂もっちょさんが勝利し、2ゲーム目は鰺坂もっちょさんが出したQTK [121013]を見事にKKJ [131311]で返し、カウンターを決めたカステラさんが勝利しました。

 

そして勝負は第3ゲームへ…

第3ゲームの1ターン目は鰺坂もっちょさんの手番から。いきなり7枚出しで勝負を仕掛けます。

 

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TT64923 [101064923]は残念ながら合成数。ペナルティで7枚カードを引くことになりました。一見すると不利なように見えますが、手札が悪かった時はあえてカードを増やすことで出すカードの選択肢を増やす戦略です。また、出したカードがたまたま素数だった場合は相手に返されることも少ないので良い戦略だと思います。鰺坂もっちょさん以外にもこの戦略を使っていた方が結構いました。

2ターン目、カステラさんの手番。89を出して鰺坂もっちょさんの出方をうかがいます。もっちょさんはT9 [139]を出してカステラさんのターン。ここでカステラさんはKQ  = 2^5 *4A [1312 = 2^5*41]の合成数出しを決めて一気に勝負をつけにいきます。

 

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KQを返すには KK = K * TA [1313 = 13 * 101]でしか返せないので鰺坂もっちょさんはパス。この時点で鰺坂もっちょさん17枚、カステラさん4枚となりました。

そしてカステラさん手番の3ターン目、6Q8X (X=13) [612813]を出して勝負を決めます。しかし、この数がまさかの合成数でした。調べてみると6Q8◯となる素数は6Q83 [61283] か6Q8J [612811] でした。似たような数字だったので混乱してしまったのでしょうか?

 

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4ターン目は3枚出しでお互いカードを出し合い、カステラさんがQ55 [1255]でペナルティを受けてカードを引き場が流れます。この時点で鰺坂もっちょさん12枚、カステラさん10枚となりました。

 

5ターン目、持ち時間が30秒を切り少し焦りが見えた鰺坂もっちょさん。6427を場に出しました。それに対してカステラさんは8553と返します。鰺坂もっちょさんは残り時間が少ない中、ここで9XTJ (X=13) [9131011]を出して勝負を仕掛けます。

 

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しかし、カステラさんはQQXJ (X=12) [12121211]を場に出してカウンター。鰺坂もっちょさんも「あ〜(返すカードが)あるのか」と悔しそうな表情。鰺坂もっちょさんは止むを得ずパスします。

 

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そして次のターンカステラさんが42A [421]を出して勝負あり。準決勝第1試合はカステラさんが勝利しました。

準決勝第1試合は第3ゲームまでもつれる接戦でした。お互いの手の読み合い、カードを引いたり出したりするタイミングなどベスト4の試合としてはふさわしい試合だったと思います。鰺坂もっちょさん、カステラさん、お疲れ様でした。

数譜

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準決勝第2試合 キグロ vs マモ

準決勝第2試合はキグロさんとマモさんの試合です。

第1ゲームはキグロさんが3469, KXQJ (X=10) [13101211]とテンポよく手札を減らし、残り3枚、一方マモさんはペナルティーで枚数を重ね16枚という状況で3ターン目を迎えました。

3ターン目キグロさんの手番。ここで決めきれるかと思いきや手札が悪かったのか、2を出して相手の出方をうかがいます。それに対してマモさんはK [13]を出して、キグロさんはドローした後パスし場が流れ、4ターン目はマモさんの手番からになります。

この時点でキグロさん3枚マモさん16枚となりました。枚数だけ見るとキグロさんが有利なように見えますが、マモさんが5枚以上場に出すとキグロさんはドローを含めて4枚しかカードがないためパスするしかなく、マモさんに手番が回ります。そして、マモさんは16枚もカードがあるため、5枚出し以上を簡単に出すことができるでしょう。以上の状況からマモさんが少し優位な状況に立ったと言えます。

4ターン目、マモさんは8624TQA [862410121] *1を出して一気に枚数を減らします。7枚出しのためキグロさんはカードを出せず、ドローしてパスをしました。

 

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5ターン目、マモさんが勝負に出ます。557と出し、キグロさんの出方をうかがいます。キグロさんの出したカードは743。すかさずマモさんはKTJ [131011]を出しカウンターを決めました。

 

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おそらくですが2ターン目に KXQJ (X=10) [13101211]を出したため絵札(T,J,Q,K,X)が手札にあまり無いと判断した結果だと思います。

KTJ [131011]に対し、キグロさんはパスし、次のターンで8627を出したマモさんが1ゲーム目を勝利しました。

 

2ゲーム目はマモさん手番でスタートです。先ほどの鰺坂もっちょさんと同じように初手にA256887 [1256887]を出して手札を増やす戦略に出ました。ここでA256887 [1256887]が素数だったため、いきなり勝負がつきそうな状態となってしまいました!素数だと判定された瞬間、会場は驚きと笑いで包まれていました(笑)

 

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キグロさんも233466K [233466K]を出して反撃を試みますがあえなく合成数でした。そして次のターンにマモさんがT4T7 [104107]を出し、あっという間に第2ゲームが終わってしまいました。第2ゲームにマモさんが使った時間はたったの6秒でした…

 

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 というわけで準決勝第2試合は2ゲーム連取したマモさんの勝利となりました。

準決勝第1試合と同様にレベルの高い試合となりました。試合はマモさんの2連勝で決まりましたがとても濃い内容だったと思います。キグロさん、マモさん、お疲れ様でした。

数譜

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勝戦

いよいよ決勝戦です!…と言いたいところですが今回はここまで。

はじめにも書きましたが思ったより記事が長くなってしまったので決勝戦の様子は次回にしたいと思います。

いよいよ次回で素数王が決まります!お楽しみに。

 

 

きょうはこのへんで。

*1:この8624TQAは覚えにくそうですが2468TQA [246810121]の上位互換なので覚えておくといいと思います。